キッチンの独裁者と言われた日
今まで、同棲をしたことはなかった私たち。
これまでに一緒に過ごす期間はあっても、一緒の家で2週間以上生活したことがありませんでした。
私自身、そこまで綺麗好きではないですが、日本という国で育っている為、「綺麗にする」という概念は日本が基準になります。ヒッピー(彼)は、自由。本当に自由です。文化的概念からか分かりませんが、気にならないことがとても多いです。
私は、気になるところは気になる…押しつけないように心がけています。
そして、「No」というとそれをしたがる傾向のあるヒッピー(彼)をうまく誘導する必要があります。
※ヒッピーの両親から、「これをしなさい、してはいけません。」というと、ヒッピーは嫌がって抵抗するから、自然に導くように「種を植えてあげてください」というアドバイスをもらっていました。
そして、舞台はキッチン…色々出来事が起き、私は「キッチンのヒ〇ラー(独裁者)」と呼ばれることに…今日はたくさんある中で、2つのお話を共有させていただきます。(※また続編もかかせていただきますね。)
その① キッチンの引き出しの中
キッチンのシンクとストーブ(コンロ)の間に引き出しがあります。
その引き出しに、調理道具(軽量スプーン・カップ、フライ返し、包丁研ぎ等)とフォーク(大・小)・ナイフ・スプーン(大・小)・お箸が入っています。
開けた瞬間…ぐちゃぐちゃで、1つとるのにガチャガチャとあさらないと取れない状態でした。「カナダは、引き出し区切るのが売ってなんのか?」と思ってしまうほど、「区切りが欲しい!」という衝動に駆られました。
それ以降の会話
(※全て英語の会話なので、私目線で訳した日本語になりますことご了承ください。)
私:区切ってとりやすくしたい。
ヒッピー(彼):僕は、引き出しの中から発掘するのが好き。
私:(ポッカ―ン。)
ヒッピー(彼):楽しいんだよ?(笑顔)
私:おぉ…そう?でも、仕切りを試したことないやろ?
ヒッピー(彼):うん。でもなくてもいけるやん?
私:ほしいなー
というやり取りでした。そこで、私はネット値段を調べました…その時…思いついたのです。ヒッピー(彼)は、大工で、木でものを作るのが得意!
ということで、寸法だけ測ってデザインを描いて渡したところ、「そこまでいうなら…」という流れになり、区切ることに同意してもらいました。ふぅ!
その②キッチンのスポンジ
こちらのお宅にあったスポンジは、薄いスポンジ…いや、これをスポンジと呼んで良いのか? 詳しく解説をすると、日本のスポンジで取れにくい汚れを取る方の生地が、スポンジサイズの長方形になっているものです。
(※2019年の8月にバンクーバーに来た時に、これは確認済みでした。)
今回は、日本からスポンジとスポンジ置きを持っていきました。
それを見たヒッピー(彼)から出た言葉は…「僕のキッチンがどんどん変わっていく、侵食されているようだ。あなたは、キッチンのヒ〇ラー(独裁者)」でした。笑
それを聞いた私は、大爆笑!それから、そして、日本語で「ヒ〇ラー」と発音しますが、英語では「Hitler」で「ト」と発音しませんが、今ではヒッピー(彼)は日本語発音でマスターをしました。
この日以降…キッチンの独裁者でいることに覚悟を決めました。